偶然の学校

「伝えるってむずくない?」

私がラジオ好きになるきっかけの番組が2019年3月をもって終了するんです。
唐突な話ですみません。でもてっきり続くものだと思っていたので、番組終了が告げられた時にはもう純粋に寂しくて悲しくて。そのあと有楽町へ自然と足は向かい、現在深夜のジョナサンでこの記事を書いています。

その放送でパーソナリティーが言っていた「聴いているよってことを番組に伝えてね、番組にガンガンメール送ってね」というメッセージが強く印象に残っています。
「伝えなければ伝わらないし、伝えられるときに伝えておかないとその機会すらなくなるよ」と言われている気がして、もっとメールを送ればよかった、と後悔しました。確かに、無くなってからではもう遅いですもんね。

でね、私はこの“伝える”という行為を物凄く苦手としているんです。
自分が話しているうちに何を伝えたかったかを見失い、話に詰まって終始アワアワする。そりゃもちろん、コンプレックスですし、直したいと思っています。でも、間違えちゃいけない、目の前の人に100を伝えて100を理解してもらわなければならない、と思えば思う程、余計に緊張してフリーズしてしまう。

いや、難しくないですか?みんなどうやって自分の思っていることを的確に伝えているのだろう。もしかして私が学校休んだ時に”伝え方”の授業あった?

こんなことを思いつつ、同様に自分の感情を言葉に結び付けることも苦手としていたため、コミュニケーションに関してもどかしさを覚えることが沢山ありました。

偶然?いや、必然の出会い

いい加減落ち着いて話せるようになりたい。どうにか自分を変えたい。そんな時、本当偶然に「偶然の学校」のことを知りました。学校の形式上“伝える”能力が求められる、そのうえ様々な世界に首を突っ込むことが出来る。直感的にここだ!と思い面接を受け、なんとか三期生に滑り込むことができました。
いざ入学してみるとまあ、伝えるのがみんな上手いこと。社会人の方はもちろん、同世代の学生ですらハキハキして論理的に説明できて場慣れしている。とんでもないところに来てしまったなあと、引け目を感じながら最初の方の授業を過ごしていました。荒療治の要領で乗り込んできたけど、あまりにも歯が立たない。全員とっくにクリアしたうえで戦っているのに、私だけ一回戦の“伝える”枠で足踏みを食らっている感じがしました。

そんな時に偶然の学校の仲間、先生は「40パーセントのスタンスで良いんだよ」「100じゃなくて30を伝えるようにしてごらん?」とアドバイスを下さりました。つまりは、もっと力を抜けということ。よく考えてみれば、人の言葉を一言一句聞き逃さずに会話するなんて難しすぎますよね。だったら、ぼんやりでも伝われば良いか!ぐらいの気持ちで日々生きていたら、力が抜けて、生きやすくなったような気がします。またいつも堂々と発表している人も、実は昔は人前で話すことは苦手だったけど、いい意味で吹っ切れて話せるようになったと教えてくれました。何も最初から上手くできたわけではない。みんな努力しているんです。私も甘えてばかりじゃなく、せっかく合格できたのだから頑張らないと、と改めて決心しました。

些細なことも、とりあえず

それからはもうバカがばれてもいいやっていうスタンスで、あまり頭で考えすぎずに話すようになると、前よりも伝えたいことを伝えやすくなったような気がします。より本心に近い言葉が出るようになったし、何より距離が縮まったと思います。

①伝えることに気張りすぎない②そのうえで、伝えたいと思ったことは素直に伝える③色んな人の話をいっぱい聞く、この三つが伝えるにあたって最近私が意識していることです。良い伝え方を少しずつ真似したり、語彙を拝借したりすることで、納得できる自分ならではの伝え方が自然と出来るようになるのだと思います。

高校時代に「みんなが隣の人に“ありがとう”を伝えてみたら世界は平和になる」という話を聞いたことがあります。どんな些細で当たり前なことでも伝えるに越したことはなく、頭で考えすぎず、心のままに想いを伝えてみることできっと相手にも伝わっていくのだと思います。これからも“伝える”ことに悩まされるとは思いますが、その度に気軽に、でも真摯に向き合っていきたいです。

最後に今、私が伝えたいことと言えば、聴いているラジオ番組、頼むから三月の改編期を乗り越えてくれーってことですかね。

筆者プロフィール

「偶然の学校」3期生北野未奈
大学生。
飽きっぽい性格だが、ラジオとお笑いには年中夢中